多頭飼育の対応をしています - NPO法人千曲ねこの会のブログ

こんにちは、NPO法人千曲ねこの会です！　

それは、ご本人から会の問い合わせフォームへのご相談でした。

「30頭の多頭飼育崩壊をしてしまいました」

ご本人にご連絡をしたところ、3年前に3頭の手術ができなかったばかりに、この頭数になってしまった。手術と、子猫の譲渡を希望されていました。

私たちができることは、猫の引き取りではなく猫たちの不妊と、譲渡のお手伝い。
それでも、ぜひお願いしたいというご本人に、ご協力させていただくことにいたしました。

ご本人に聞き取りをおこなったところ。
おそらく初夏に生まれた子猫まで含めると、40頭近くになりそうです。

幸い大きなお宅。宅内、敷地内を伸び伸びと猫達は、すごしていますが。
ご本人の飼育に関する生活への圧迫と、周辺の生活環境への影響を考えれば、決して良い状態ではありません。

これ以上の過剰繁殖防止と、譲渡前不妊を兼ねて、しんけん動物病院様に、まず3か月齢から2歳の猫20頭を不妊していただきました。

奇しくも、3年前にこの地区でやはり40頭の手術を行ったことがありました。
今回のケースも、相談先がわからなかったというご本人。
まだまだ千曲市内に情報が行き渡っていないことを、感じざるをえません。

先々月、第3回の「人と動物のふくしプロジェクト」が開催されました。
「虐待、ネグレクトの構造を探る」との題に、幾度も多頭飼育対応をされている「一匹でも犬・ねこを救う会」の松井副代表より、話題提供がありました。
ほとんどの対応例が、積極的に虐待を行っていることは無く。
＊飼育モラルの低下、孤立化
＊相談先がわからない
などの複合的理由が、セルフネグレクトに繋がっていく。

結果的に多頭飼育に陥り、本人だけでは解決できない状態におちいっている事がわかりました。

だからこその早期発見！
そして、「福祉分野と動物分野の協力」が不可欠なのです。
今回のケースは、ご本人の収入でなんとか生計が維持できている状態です。
こういった例に対しても、行政、ボランティアがどう対応していくのか？考える必要があると思いました。

できるだけ子猫を譲渡したいが、多くが野良の状態。
依頼者さんんお勤めも忙しく、人慣れのための、保護部屋を整える時間がないとの事で。
メンバー5人がお邪魔し、脱走防止対策を施した、素敵な部屋に整えさせていただきました。

少しずつご本人と子猫の距離が、縮まっています。