NPO法人千曲ねこの会のブログ

2018年に発足したボランティア団体。人と猫が共生し、調和する快適な千曲市をめざして、地域・行政と一緒にがんばってます!2023年4月NPO法人化しました!

令和5年度が始まりました

令和5年度が始まりました。

先日3年間という「千曲市協働提案事業」も終わりを迎え、千曲ねこの会も独り立ちの春となりました。
改めて御礼のごあいさつと、振り返りとさせていただきます。

設立時からの会員は、今では2名ですが、現在の正会員登録者は、令和5年3月で16名となりました(千曲市13名、長野市3名)。
そのほとんどが猫トラブルの当事者や保護猫の里親です。相談案件から入会してくれた者もいます。
皆が自身の飼い猫だけでなく、飼い主のいない猫とそれに関わる人の現状をなんとかしたいと願っています。

理想に燃えて会を立ち上げたものの、始めは資金や人も足りず、苦難の連続でした。
保護の依頼も多く、繁殖抑制を重視した活動方針をなかなかご理解いただけませんでした。

そのような中、環境課様には「千曲市協働提案事業」へのエントリーを勧めていただき。思いを込めて、「猫の適正飼育と地域猫活動モデル事業」としてプレゼンをさせていただきました。
審査員の方に「これは無くてはならない事業」とご意見をいただき。採択をいただくことができました。

提案事業を開始してから、市と協働した活動に、多くの方のご理解をいただく事ができました。
市民と協力し、提案事業3カ年で、742頭の不妊化手術を行いました(平成30年11月の会設立より814頭)。
事業前は会単独で受けていた相談を、環境課と協定を結ぶことにより、情報を共有できました。

今まで隠れていた多頭飼育の問題や、長野保健所に苦情が寄せられていた公営団地の繁殖ケースに着手できた事は、大きな成果でした。


地域猫活動では、上山田温泉という非常に問題の根深かった地域と活動を行うことができました!
市民活動として学ばせていただいた事も多く、また元々が生活環境被害の改善を目指して始めた活動が、やがて動物愛護の心につながるという貴重な体験をさせていただきました。

上山田温泉の事例を機に、数々の自治会様が手を上げられるようになりました。
どの自治会様と活動をしても新しい発見や、住民が共に人と猫の問題の解決を目指したいという温かいお気持ちを感じました。

また、会の活動の柱となりつつある写真展。
ここでは、千曲市の共催をいただくことができ。この事業が公のものとなることで、より市民の皆さまのご理解を得られました。

事業波及のもう一つの大きな成果として、かつての千曲市と同じく飼い主のいない猫対策の進んでいなかった同じ長野保健所管轄である坂城町でのボランティア団体の設立です。
補助金を始めとした事業が始まりました。同じ繁殖抑制を重点的に行う団体として、今後も協力をしていきます。

これからも行政、住民、獣医師、他団体様と協力して、地域猫活動のコーディネート、普及啓発事業を続け、ゆくゆくは対策の地域格差を無くすことを目指していきます。
私たちのような団体は、本来無くても良いものです。
しかし現実に猫の繁殖に伴って各地で住民トラブルが起き、多頭飼育でより生活が立ちゆかなくなる方がいます。
高齢化社会に伴い、所有権を放棄される猫、生活の場を失う猫が増え続けることも見過ごせません。
人と猫が共生できる社会の実現に向かい、活動の必要性、重要性はますます高まるものと感じています。

結びに、千曲市環境課様及び市民協働課様には事業に多大なるご理解とご支援をいただき、御礼を申し上げます。
会員一同、感謝の念に絶えません。

今後も市の繁殖抑制事業への協力や、住民の適正管理のお手伝いを行う団体として、千曲市と連携を続けていけますように、邁進してまいります。